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ファクタリングの2社間と3社間の仕組みと6つの違いを図解で解説!

ファクタリングの2社間と3社間の仕組みと6つの違いを図解で解説!

ファクタリングの2社間と3社間では、審査基準や手数料率、売掛先への通知の有無などにおいて大きな違いがあります。

本記事では、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの具体的な違いや、どちらがおすすめかについてまとめました。

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
審査基準厳しめ緩め
売掛金回収者利用者ファクタリング会社
手数料8~18%程度5~10%程度
売掛先への通知なしあり
債権譲渡登記原則あり原則なし
資金調達速度早め遅め
目次

2社間ファクタリングとは?

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社間で行われる取引形態です。

2社間ファクタリングとは?

まず利用者がファクタリング会社に売掛金を譲渡して、資金を受け取ります。その後、売掛先(取引先)からの支払いを利用者が一旦受け取り、それをファクタリング会社に送金します。

2社間ファクタリングでは、売掛先(取引先)に知られることなく資金調達が可能です。

そのため、売掛先(取引先)との信頼関係を重視する企業に向いています。

しかし売掛先(取引先)への通知がない分、ファクタリング会社としては売掛金未回収のリスクが高くなります。

よって手数料や審査基準などの条件は、3社間ファクタリングと比べて厳しめです。

3社間ファクタリングとは?

3社間ファクタリングは、利用者・売掛先(取引先)・ファクタリング会社間で行われる取引形態です。

3社間ファクタリングとは?

まずは2社間ファクタリングと同じように、利用者がファクタリング会社に売掛金を譲渡して、資金を受け取ります。

その後、売掛先(取引先)は利用者を介さず、直接ファクタリング会社に支払いをします。

3社間ファクタリングは、売掛先(取引先)に通知をした上で行われる取引です。売掛先(取引先)の同意と協力がなければ、3社間ファクタリングはできません。

売掛先(取引先)への通知によって売掛金未回収のリスクを抑えられるため、手数料や審査基準などの条件は、2社間ファクタリングと比べて緩めです。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い6つ

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは、以下の6つです。

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
審査基準厳しめ緩め
売掛金回収者利用者ファクタリング会社
手数料8~18%程度5~10%程度
売掛先への通知なしあり
債権譲渡登記原則あり原則なし
資金調達速度早め遅め

各項目について詳しく解説します。

審査基準の違い

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
審査基準厳しめ緩め

ファクタリング利用時には、売掛金が本当に存在するのか、きちんと回収できるのかなどに関する審査が行われます。これは売掛金未回収のリスクを減らすためです。

審査基準は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで異なります。

  • 2社間ファクタリングの審査:厳しめ
  • 3社間ファクタリングの審査:緩め

2社間ファクタリングの方が審査基準が厳しいのは、売掛先(取引先)への通知が為されない分、売掛金未回収のリスクが上がるからです。

審査は、必要書類の提出とヒアリングで行われます。

どのファクタリング会社でも必須とされる書類は以下のとおりです。

  • 身分証明書
  • 通帳のコピー
  • 売掛金の存在を証明するための請求書
  • 過去の請求書

関連記事:ファクタリングの必要書類は基本9つだが、少ない書類で利用できる会社の見つけ方を紹介

ヒアリングでは、ファクタリングを希望する理由や自社の事業内容などについて聞かれます。

関連記事:ヒアリングなしのファクタリング会社には罠がある?!最速3時間以内に資金調達する方法

売掛金回収者の違い

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
売掛金回収者利用者ファクタリング会社

2社間ファクタリングも3社間ファクタリングも、売掛先(取引先)から売掛金を回収して、取引が無事終了します。

そして両者では、売掛金の回収者が異なります。

まず2社間ファクタリングで売掛金を回収するのは利用者です。売掛先(取引先)は利用者がファクタリングを行っていることを知りません。

そのため普段通り、利用者に対して売掛金を支払います。その後利用者からファクタリング会社に、売掛金が支払われます。

一方、3社間ファクタリングで売掛金を回収するのはファクタリング会社です。

3社間ファクタリングでは、売掛先(取引先)にファクタリングの利用が通知されます。よって直接ファクタリング会社に対して支払いが行われます。

手数料の違い

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
手数料8~18%程度5~10%程度

ファクタリングでは、売掛金の支払い日より早く資金調達ができる代わりに、ファクタリング会社への報酬として手数料を支払わなければなりません。

手数料は、各ファクタリング会社が自由に決められます。

そして手数料相場は、2社間ファクタリングの方が3社間ファクタリングよりも高くなっています。

これは2社間ファクタリングの方が、売掛金を回収できないリスクが高いからです。

そのため、売掛先(取引先)の協力が得られるのであれば、3社間ファクタリングをおすすめします

また相場より極端に手数料が高いファクタリングは、詐欺の可能性があるので要注意です。

関連記事:ファクタリング詐欺とは?悪徳業者・利用者に分けて逮捕や事件の例を紹介

売掛先への通知に関する違い

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
売掛先への通知なしあり

2社間ファクタリングでは、売掛先(取引先)への通知は行われません。そのため売掛先(取引先)に知られずに資金調達ができます。

その分、手数料が高くなったり、審査が厳しくなったりします。

3社間ファクタリングでは、債権譲渡通知によって、売掛先(取引先)の同意を得なければなりません。

透明性の高い取引が可能となる一方で、売掛先(取引先)との信用関係に影響が出る可能性もあります。

その分、手数料は安く抑えられ、審査も緩めです。

売掛先(取引先)に知られても良いのか、それとも知られたくないのかで、2社間・3社間を選ぶ方も多い印象です。

債権譲渡登記の違い

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
債権譲渡登記原則あり原則なし

債権譲渡登記とは?:
利用者からファクタリング会社に対する売掛金(債権)の譲渡を、登記によって記す手続きのこと。

債権譲渡登記を行うことで、ファクタリング会社は第三者対抗要件を取得できます。

関連記事:ファクタリングの債権譲渡登記とは?「なし」と「あり」では大違い

第三者対抗要件があると、利用者が売掛金(債権)を二重譲渡した場合でも、ファクタリング会社は売掛金の権利を主張できます。つまり、ファクタリング会社は売掛金未回収のリスクを低減できます。

関連記事:ファクタリングで二重譲渡がバレる場合とバレない場合、該当する刑事罰の種類

3社間ファクタリングでは、債権譲渡通知が行われます。売掛先(取引先)がどこに支払いを行えば良いのかが明確なので、債権譲渡登記は不要です。

一方、2社間ファクタリングでは、原則として債権譲渡登記が必要です。債権譲渡登記には数万〜10万円ほどの費用がかかります。

資金調達速度の違い

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
資金調達速度早め遅め

2社間ファクタリングは、審査が厳しいとお伝えしました。また契約に際して、債権譲渡登記が必要です。

しかし2社間ファクタリングでは、売掛先(取引先)との調整が不要です。

そのため2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比較して、短期間で資金調達ができます。

ファクタリング会社には、即日入金を売りにしているところも珍しくありません。場合によっては、申込みから3時間で資金調達ができるケースもあります。

しかし、いくら2社間ファクタリングでも債権譲渡登記が必要な場合、即日入金は難しいでしょう。

3社間ファクタリングも同様に、即日入金は非現実的です。審査に通りやすく債権譲渡登記は不要ですが、売掛先(取引先)との調整が必要だからです。

何度も同じ売掛先(取引先)を含めた3社間でファクタリング契約を結んでいる場合には、即日入金ができるケースもあります。

2社間ファクタリングをおすすめする人の特徴

2社間ファクタリングは、売掛先(取引先)に知られずに資金調達をしたい人におすすめです。

ファクタリングを利用するのは、資金繰りに困っているときです。そして「資金繰りに困っていることを売掛先(取引先)に知られたくない」と考える方が大半ではないでしょうか。

ファクタリングの利用がバレると信用を失い、今後の取引に影響が出るケースもあるでしょう。

2社間ファクタリングを利用するのであれば、手数料の高さや審査の厳しさについては許容しなければなりません。

しかし売掛金の額が低かったり、過去に何度もファクタリングを利用しており信用を得ている場合には、債権譲渡登記が求められず楽に資金調達できるケースもあります。

2社間ファクタリングは、売掛先(取引先)に通知が行きません。

しかし売掛先(取引先)に債権譲渡登記を調べられて、ファクタリングの利用が発覚するケースもゼロではない点には要注意です。詳しくは以下の記事で解説しています。

関連記事:ファクタリングの債権譲渡登記とは?「なし」と「あり」では大違い

3社間ファクタリングをおすすめする人の特徴

3社間ファクタリングは、以下に当てはまる方におすすめです。

  • 手数料を抑えたい方
  • 売掛先(取引先)にファクタリングの利用を知られても構わない方

手数料を抑えられるに越したことはありません。よって2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングの方がおすすめです。

しかし「売掛先(取引先)に知られたくないから」と渋々2社間ファクタリングを選択する方もいます。

3社間ファクタリングでは、ただ売掛先(取引先)に通知が行くだけではありません。承諾も必要です。

「〜~~が理由で資金繰りに困っていて、ファクタリングに協力してほしい」と素直に理由を伝えるのが良いでしょう。

上記のように伝えられる関係性が出来上がっていないのであれば、2社間ファクタリングの方がおすすめです。

【注意】審査の緩さや資金調達速度でファクタリング会社を選ぶのは危険

本記事では、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングを、6つの観点から比較しました。

一言でファクタリングと言っても、それぞれサービス内容は異なります。そして少しでも条件の良いファクタリング会社を見つけられるに越したことはありません。

とはいえ、審査の緩さや資金調達速度などの条件にこだわりすぎるのは危険です。悪徳業者や闇金業者に引っかかるリスクがあるからです。

例えば「ヒアリングなしで即資金調達ができる」とアピールする悪徳業者や、ファクタリングを装って貸金を行う闇金業者も存在します。

関連記事:【暴露】ファクタリングを装った闇金業者がいる!見分け方や逮捕事例と安全策

「私が騙されるはずがない」と思っている方も多いでしょう。しかし、資金難で焦っている状態だと、正常な判断ができなくなります。

関連記事:ファクタリング詐欺とは?悪徳業者・利用者に分けて逮捕や事件の例を紹介

騙されるリスクをゼロにしたいのであれば、優良業者に対してのみ見積もり依頼ができる、一括査定サービスがおすすめです。

関連記事:ファクタリング一括査定サービスおすすめ6選!選び方やメリット・デメリットも解説

優良業者を選ぶならファクタリングベストがおすすめ

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まとめ

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いや、どちらがおすすめかについて解説しました。

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
審査基準厳しめ緩め
売掛金回収者利用者ファクタリング会社
手数料8~18%程度5~10%程度
売掛先への通知なしあり
債権譲渡登記原則あり原則なし
資金調達速度早め遅め

どちらも資金調達ができる点では同じですが、それ以外の部分は大きく異なります。

本記事の内容を踏まえて、2社間ファクタリングと3社間ファクタリング、どちらが向いているかを考えてみましょう。

また2社間ファクタリングにも3社間ファクタリングにも、メリット・デメリットがあります。

「2社間ファクタリングだけど審査が緩い」のように都合良くデメリットがなくなっているファクタリング会社は、詐欺の可能性も警戒しましょう。

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この記事を書いた人

ファクタリング業界に3年以上携わり、日々ファクタリング会社の現場責任者や役員と情報交換を行っています。

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