資金調達手段としてファクタリングが推奨されているものの、利点だけで契約を決めてしまうと、損をしてしまう企業・事業者も中にはいるでしょう。
サービスを利用する際は、必ずメリットだけでなくデメリットにも目を向け、本当にご自身に合っているかどうかを見極めるべきです。
そこで今回は、ファクタリングのメリット・デメリットについて解説します。
他の資金調達法との比較も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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ファクタリングを利用するメリット
ファクタリングを利用するメリットは、主に以下の9点です。
- スピーディーな資金調達が可能
- 売掛金未回収リスクを回避できる
- 黒字倒産を予防できる
- 信用情報に影響しない
- バランスシートのスリム化ができる
- 取引先にバレずに利用できる
- 非対面で契約できるサービスもある
- 自社の経営状況に関係なく利用可能
- 担保・保証人が必要ない
それぞれのメリットについて詳細を解説します。
スピーディーな資金調達が可能
ファクタリングは他の資金調達手段と比較しても、現金化までが早い点がメリットです。
例えば、融資の審査では大体2週間〜4週間かかるのに対し、ファクタリングは当日〜3日ほどで完了します。
そのため、審査を待っている間の精神的な不安が少なく、なおかつ緊急で資金が必要な場合でも対応可能です。
最近では、必要書類が少なくオンラインで完結できるファクタリングも増えているので、よりスピーディーに資金調達が実現できるでしょう。
売掛金未回収リスクを回避できる
売掛金未回収リスクを回避できるのもファクタリングのメリットです。
例えば、経営状態が怪しく支払い期日を延ばしがちな取引先があったとしましょう。
もし上記の取引先が倒産してしまった場合、売掛金が回収できず損失が大きくなります。
一方、ファクタリングを利用すれば売掛金全額の損失を防ぐことが可能です。
リスクヘッジとして活用できる点も、ファクタリングならではのメリットといえるでしょう。
黒字倒産を予防できる
ファクタリングは黒字倒産を防ぐことが可能です。
売上が十分あるにも関わらず、売掛債権の支払いサイトが長いせいで資金が枯渇しやすい業種も中にはあるでしょう。
そこでファクタリングによる早期資金化で支払いサイトが短縮できれば、仕入れや人件費などの費用に充てられ、黒字倒産を回避できます。
信用情報に影響しない
ファクタリングは信用情報に登録されない資金調達手段なので、取引先銀行や今後融資を受ける際に悪い印象を与えないことが可能です。
融資などの資金調達手段は借入に該当するため、利用すると信用情報に履歴が残ります。
一方、ファクタリングは有価証券の譲渡であり負債ではないので、信用情報には履歴が残りません。
今後融資を受ける可能性のある企業・事業者にとっては、信用情報に影響しない資金調達法は魅力的だといえるでしょう。
バランスシートのスリム化ができる
ファクタリングによる資金調達は、バランスシート(貸借対照表)のスリム化に期待ができます。
融資を利用すると、バランスシートの負債の項目に記載が増えてしまいます。
一方ファクタリングは資産の売却に該当するため、バランスシートに記載せずオフバランス化が可能です。
バランスシートのスリム化ができると、銀行や株主、投資家からの信頼を獲得できます。
取引先にバレずに利用できる
2社間ファクタリングのみのメリットですが、取引先にバレずに利用できる点も強みです。
信頼関係が十分に構築されていないと、ファクタリング利用を知られると資金繰りに問題のある企業・事業者とみなされてしまうでしょう。
そうなると継続した取引にも支障が出る可能性があり、できることならファクタリングはバレたくないと考えている方も多いはずです。
2社間ファクタリングなら依頼主とファクタリング会社の間で契約か完結するので、取引先に知られる心配がありません。
社会的信用を保ったまま資金調達ができる点は、人によって大きなメリットになるでしょう。
非対面で契約できるサービスもある
非対面で契約できるサービスを提供しているファクタリング会社もあります。
対面を必須としている契約だと、自社の周辺にファクタリング会社がない場合には、遠方まで足を運ぶ、あるいは訪社してもらう方法しかありません。
そうなるとスケジュール調整が必要で、なおかつ交通費や出張費が発生するので、手間やコストがかかり利用ハードルは高くなってしまいます。
しかし、非対面で契約できるファクタリングなら足を運ばずに申し込めるので、場所に依存することなく利用が可能です。
近年では非対面で契約可能なファクタリングが増えてきているため、自社の拠点に関わらず資金調達を実現できるようになっています。
関連記事:ファクタリングオンライン完結『非対面』プロが選んだ20選【2025年最新】
自社の経営状況に関係なく利用可能
ファクタリングは自社の経営状況に関係なく利用できる点もメリットです。
融資の場合、依頼企業・事業者の返済能力が審査において重要であり、自社の経営状態は大きく影響します。
しかし、ファクタリングの場合は売掛金の回収が重要な評価基準なので、自社の経営状態はあまり影響がありません。
たとえ自社が赤字決算や税金滞納をしていても、ファクタリングなら資金調達ができる可能性があります。
経営状況が厳しい企業・事業者ほど、資金調達手段に困窮するものなので、ファクタリングという手段は心強のではないでしょうか。
担保・保証人が必要ない
ファクタリングは担保や保証人が不要なので、準備をする手間がありません。
そもそもファクタリングは有価証券の売却であり、担保や保証人をたてる必要がないのです。
仮に担保・保証人が必要だと言われた場合、悪質業者の可能性が高くなるので利用は避けたほうが良いでしょう。
ファクタリングを利用するデメリット
ここまではメリットについて解説してきましたが、デメリットもきちんと把握しておきましょう。
ファクタリングを利用するデメリットは、主に以下の5点です。
- 必ず手数料が引かれてしまう
- 売掛金以上の資金調達ができない
- 分割返済が不可
- 売掛先の業績や信用度が審査に影響する
- 債権譲渡登記が必要な可能性がある
デメリットを理解した上で、ファクタリングがご自身に合っているかどうかを検討してみてください。
必ず手数料が引かれてしまう
ファクタリングは必ず手数料が発生します。
手数料分を計算した上でファクタリングを利用しなければ、必要な金額まで資金を調達できない可能性があります。
例えば、手数料10%のファクタリングサービスで100万円の資金調達をしたい場合、最低でも112万円の売掛債権を利用しなくてはなりません。
100万円の売掛債権を買い取ってもらうと資金化できるのは90万円となるので、10万円が不足してしまいます。
手数料は2社間契約では5〜10%、3社間では8〜18%が平均となるため、見越した上で売掛債権を選定しましょう。
関連記事:ファクタリング手数料の相場は5〜18%!?手数料を賢く抑える方法
売掛金以上の資金調達ができない
ファクタリングは売掛債権を売却して資金調達する手法であり、売掛金以上の資金は得られません。
そのため、手元の売掛債権よりも大きな金額を調達しなくてはならない際は、ファクタリング以外の手法を用いる必要があります。
ファクタリングは売掛金を期日前に現金化できる手法であり、資産が増えるわけではない点を理解しておきましょう。
分割返済が不可
ファクタリング契約締結後に送金する売掛金は、分割返済ができません。
分割返済をする場合は、実質借入と同じ契約になるためファクタリングのルールから逸脱してしまいます。
2社間契約をする方は一度売掛金がご自身の口座に入金されるので、送金する分を使わないよう注意したいところです。
ファクタリングは原則一括で売掛金を送金するものだと把握しておいてください。
売掛先の業績や信用度が審査に影響する
ファクタリングの審査は売掛先の業績や信用度が大きく影響します。
自社の業績が良かったとしても、売掛先の経営状態が悪ければ審査通過は厳しくなるでしょう。
そのため、継続した取引が証明できる、資本力が客観的に判断できる取引先の売掛債権を用いるのが最適です。
債権譲渡登記が必要な可能性がある
ファクタリングサービスの中には、契約時に債権譲渡登記が必要になる場合があります。
債権譲渡登記とは、法人が売掛債権を譲渡したことを登記するものです。
二重譲渡を防ぐ目的やファクタリング会社側の売掛金回収リスク軽減のために、債権譲渡登記は用いられます。
もし債権譲渡登記が必要だと言われた場合、東京法務局窓口へ申請しなくてはなりません。
東京法務局の近くにあるなら問題ありませんが、郵送で行うと即日の資金調達が厳しくなります。
また、登記費用が1件につき7,500円あるいは15,000円かかり、司法書士に任せている場合にはさらにコストがかかります。
できるだけ費用を抑えたい肩にとっては、債権譲渡登記が必須のファクタリングサービスを選ぶのはデメリットになるでしょう。
関連記事:ファクタリングの債権譲渡登記とは?「なし」と「あり」では大違い
2社間ファクタリング・3社間ファクタリングのメリット、デメリット
ファクタリングの契約方式の中に2社間・3社間があります。
そこで次に、2社間・3社間それぞれ特有のメリット・デメリットについて解説するので、ご自身にはどちらが合っているのかを含めて見ていきましょう。
関連記事:ファクタリングの2社間と3社間の仕組みと6つの違いを図解で解説!
2社間ファクタリングのメリット
2社間ファクタリングのメリットは、以下のとおりです。
- 現金化までが早い
- 売掛先に通知されない
- オンライン完結できるサービスがある
- 多くのファクタリング会社が提供している
依頼主とファクタリング会社の間で契約が完結する分、2社間ファクタリングは現金化までが早いです。
最短即日で資金調達が可能で、尚且つ売掛先にファクタリング利用を通知されません。
さらにオンライン上でやりとりができるので、場所問わず申込が可能な点もメリットです。
上記の利便性の高さから需要もあり、多くのファクタリング会社が提供している契約形態となっています。
2社間ファクタリングのデメリット
一方、2社間ファクタリングのデメリットは以下の3点です。
- 手数料は3社間ファクタリングより高い傾向
- 比較すると審査は厳しい傾向
- 売掛金を送金する手間がある
3社間ファクタリングと比較すると、売掛金の回収リスクがあるので手数料も高い傾向があります。
売掛金の回収リスクが高い以上、審査も厳しくなりやすいです。
また、売掛金は一度ご自身の口座に入金されるため、改めてファクタリング会社へ送金する手間もデメリットといえるでしょう。
3社間ファクタリングのメリット
では、3社間ファクタリングのメリットはどのような点があげられるのでしょうか。
- 手数料を抑えた契約が可能
- 審査が通りやすい
- 入金・送金手続きが不要
売掛先が契約に関与する分、売掛金回収リスクが低いと判断され、手数料が抑えられてなおかつ審査も通りやすいのが3社間ファクタリングのメリットです。
入金・送金手続きは売掛先とファクタリング会社が直接やりとりをするので、依頼主は売掛金を管理する手間がありません。
3社間ファクタリングを利用するデメリット
3社間ファクタリングには、以下のようなデメリットがあります。
- 現金化までが比較的遅い
- 売掛先にファクタリングの利用を承諾してもらう必要がある
- オンライン完結はできない
3社間ファクタリングの資金調達スピードは、おおよそ1〜2週間ほどかかるので、2社間ファクタリングと比較すると現金化までが遅いです。
何より、売掛先にファクタリングを承諾してもらう必要があり、ある程度の信頼関係がなければ利用できません。
条件が厳しいからこそ、手数料が安くなるのが3社間ファクタリングの特徴だといえるでしょう。
各資金調達方法とファクタリングを比較
ファクタリングのメリット・デメリットを理解してもらえたところで、他の資金調達手段とどのように違うのか気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、以下の資金調達法と比較をしました。
- 融資・ビジネスローン
- 手形割引
- ABL(売掛債権担保融資)
では、それぞれの資金調達法とファクタリングの違いを見ていきましょう。
融資・ビジネスローンとファクタリングの違い
融資・ビジネスローンとファクタリングの大きな違いは、調達する資金の項目です。
融資・ビジネスローンはサービス提供会社に借入を行うことで資金を調達するため、貸借対照表上では負債に該当します。
一方ファクタリングは借入ではなく売掛債権という資産を売却しているだけなので、負債には該当しません。
審査基準にもそれぞれで違いがあります。
融資・ビジネスローンは依頼主の返済能力が大きな基準を占めるのに対し、ファクタリングは売掛先の経営状態および売掛金の回収が実現可能かどうかが重要です。
自社の信用情報に不安がある場合でもファクタリングなら申し込みができます。
手形割引とファクタリングの違い
手形割引は、銀行あるいは専門の手形割引業者に依頼することで、決済期日前に現金化可能な手法です。
一見ファクタリングと似たような方式ですが、手形割引は融資に分類されます。
理由は、手形割引が償還請求権ありで取引が行われるからです。
ファクタリングは償還請求権なしで取引されるので、依頼主の弁済義務はありません。
ABL(売掛債権担保融資)とファクタリングの違い
ABL(売掛債権担保融資)は、売掛債権を担保に融資してもらう取引です。
ファクタリングは売掛債権を譲渡・売却するのに対し、ABLは担保にするため、両者の性質が違うものとわかるでしょう。
ABLはさらに売掛債権だけではなく、棚卸資産や商品在庫といったものも担保として設定可能です。
ファクタリングでは売掛債権のみ対象としている点では、ABLのほうが自由度は高いといえるでしょう。
ファクタリングのメリット・デメリットに関するよくある質問
ここでは、ファクタリングのメリット・デメリットに関するよくある質問についてまとめました。
複数のファクタリング会社を併用しても問題ありませんか?
複数のファクタリング会社を併用しても法律的には問題ありません。
ただし、同じ売掛債権で複数社と契約するのは二重譲渡となるので、違法です。
必ず1つの売掛債権に対して1社のみ契約できる点を理解しておきましょう。
契約締結後に売掛先が倒産した場合は弁済する必要がありますか?
ファクタリングは償還請求権なしの契約なので、契約締結後に売掛先が倒産しても弁済の必要はありません。
そのため、売掛金未回収のリスクに備えてファクタリングを利用するのも、適切な手段と
いえるでしょう。
ファクタリングに金利はかかりますか?
ファクタリングは融資ではないので金利はかかりません。
ただし、利用にあたって手数料は発生するため、売掛金を全額もらえるわけではない点を把握しておいてください。
まとめ
今回は、ファクタリングのメリット・デメリットについて、他の資金調達手段との違いとあわせて解説しました。
ファクタリングはスピーディーな現金化が可能で、信用情報に影響しない資金調達手段であることがわかってもらえたはずです。
ファクタリングを利用するにあたって重要なのは、できるだけ手数料が抑えられる契約ができるかどうかでしょう。
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ぜひファクタリングを通して、キャッシュフローの改善を目指してみてください。

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