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ファクタリングの仕訳方法を事例付きで分かりやすく解説!勘定科目一覧も

ファクタリングの仕訳方法を事例付きで分かりやすく解説!勘定科目一覧も

ファクタリングを利用するにあたって「仕訳はどうすれば良いの?」「どんな勘定科目を使えば良いの?」と不安な方もいらっしゃるでしょう。

仕訳方法や使用する勘定科目は、ファクタリングの種類によって異なります。

そこで今回は、ファクタリングの仕訳で使う勘定科目6つや具体的な仕訳の方法・事例についてまとめました。

難しい用語は極力使用せず、分かりやすく解説します。

記事を最後までチェックすれば、ファクタリングにおける仕訳や勘定科目に関することがひと通り分かりますよ。

目次

そもそもファクタリングとは?

ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社に売却して、早期に現金化する資金調達方法です。

通常、売掛金は取引先からの支払い期日まで現金化できません。月末に請求書を発行して、翌月末払いが一般的です。

しかしファクタリングを利用すれば、前倒しで資金を受け取ることができます。

融資や借入には最短でも数週間かかります。一方ファクタリングでは、即日、あるいは数時間以内での資金調達が可能です。

売掛金の未回収リスクを減らすために、ヒアリングや書類の提出による審査が行われます。

ヒアリングや必要書類については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ヒアリングなしのファクタリング会社を見つけて最速3時間以内に資金調達する方法
関連記事:ファクタリングの必要書類は基本9つだが、少ない書類で利用できる会社の見つけ方を紹介

ファクタリングの種類によって仕訳が異なる

ファクタリングは、以下2つに分けられます。

  • 買取型ファクタリング
  • 保証型ファクタリング

ファクタリングの種類によって、仕訳方法は異なります。まずはそれぞれどんなファクタリングなのか、詳しく見てみましょう。

買取型ファクタリング

買取型ファクタリングとは、保有している売掛金をファクタリング会社に売却して、手数料を差し引いた残りを受け取るサービスです。

1つ前の「そもそもファクタリングとは?」で解説した内容と同じと思っていただいて構いません。

ファクタリングには買取型と保証型がありますが、一般的にファクタリングと言う際は、買取型のことを指します。

手数料の相場は2社間ファクタリングか3社間ファクタリングかによって異なります。

2社間ファクタリングとは?:
利用者とファクタリング会社の2社が契約を結ぶ資金調達方法

3社間ファクタリングとは?:
利用者とファクタリング会社、売掛先の3社が契約を結ぶ資金調達方法

2社間ファクタリングの手数料相場は8〜20%、3社間ファクタリングの場合は3〜10%です。

3社間の方が売掛金未回収のリスクが低い分、手数料は安くなっています。

保証型ファクタリング

保証型ファクタリングとは、売掛金が回収不能になった際に、ファクタリング会社から保証金を受け取ることができるサービスです。

売掛先の倒産や未払いに備えて、債権が回収できないリスクを回避する「保険」のような役割を果たします。

売上の依存度が高い売掛先がある場合を例に考えてみましょう。その売掛先が倒産して売掛金を回収できないと、自社の存続も危うくなります。

そんなときに利用されるのが保証型ファクタリングです。

買取型ファクタリングと保証型ファクタリングでは、サービス内容が大きく異なります。

買取型ファクタリングが売掛金の前借りサービスであるのに対し、保証型ファクタリングは売掛金が回収不能になった際の保険です。

よって仕訳方法も異なります。

ファクタリングの仕訳で使う勘定科目一覧

ファクタリングの仕訳で使う主な勘定科目は、以下の6つです。

  • 売掛金
  • 未収入金
  • 売上債権売却損
  • 支払手数料
  • 貸倒損失
  • 雑収入

それぞれどんな仕訳か、どんな場面で発生するのかを解説します。

売掛金

売掛金は、企業が取引先に商品やサービスを提供し、代金を後払いで受け取る際に計上される勘定科目です。

請求書を発行してから無事振込がなされるまでの期間には、売掛金が発生します。

ファクタリングでは、売掛金をファクタリング会社に売却します。そして支払い期日に取引先から売掛金を受け取り、それをファクタリング会社に支払います。

上記で発生する仕訳が売掛金です。

未収入金

未収入金は、売掛金以外の一時的な未回収の代金を記録する勘定科目です。本業以外で発生した一時的な売上には、未収入金を用います。

借方が未収入金で、貸方が売掛金です。

売掛金をファクタリング会社に売却して得られる代金は「本業以外で発生した一時的な売上」です。

つまり、ファクタリング契約にて売掛金を売却してから入金までにタイムラグがある場合は、一時的に未収入金として処理されます。

売上債権売却損

売上債権売却損とは、売掛金を売却する際に発生する手数料や割引額などの損のことです。

売掛金の売却によって入金された金額を普通預金、手数料を売上債権売却損として処理します。

買取型ファクタリングでは、以下の手数料がかかるとお伝えしました。

  • 2社間ファクタリング:8〜20%
  • 3社間ファクタリング:3〜10%

これらの手数料が売上債権売却損として計上されます。

支払手数料

保証型ファクタリングでは、取引先から売掛金が問題なく利用者に入金された場合、ファクタリング会社に対して手数料を支払います。

このときの手数料を、支払い手数料として処理します。

なお買取型ファクタリングでは手数料という言葉を使いますが、保証型ファクタリングでは保証料という言葉が一般的です。

保証料は売掛先によって変動します。相場は売掛金の1〜4%です。

できるだけ早く資金調達をしたい場合は買取型ファクタリング、未回収リスクを減らしたい場合は保証型ファクタリングを利用すると良いでしょう。

貸倒損失

貸倒損失とは、倒産などの理由で売掛金が回収不能になった場合に用いられる勘定科目です。

例えば、売掛金100万円が取引先の倒産により回収できなくなった場合、「借方」に貸倒損失、「貸方」に売掛金を記載します。

貸倒損失は償還請求権ありのファクタリングで、取引先が売掛金を支払えなくなった場合に使用されます。

償還請求権ありのファクタリングでは、回収できなかった売掛金は利用者が負担しなければならないからです。

なおファクタリングは「償還請求権なし」が原則なので、貸倒損失についてそれほど意識する必要はありません。

償還請求権については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:ファクタリングの償還請求権とは?をわかりやすく解説!「あり」と「なし」では大違い

雑収入

雑収入は、本業以外の収入かつ他の勘定科目では仕訳ができない場合に用いられます。

ファクタリングでは、保証型ファクタリングにおいて売掛金が回収できなかった際に受け取れる保証金が雑収入にあたります。

ファクタリングの仕訳例

ここまでファクタリングで頻繁に用いる勘定科目を6つ紹介しました。

続いては、ファクタリングの仕訳例を買取型・保証型に分けて解説します。

買取型ファクタリングの仕訳例

買取型ファクタリングを利用する際(2社間ファクタリング)に生じる仕訳を、順番にまとめました。

まず以下は、売掛金が200万円発生した際の仕訳例です。

借方貸方
売掛金2,000,000売上2,000,000

続いて、上記の売掛金を早めに資金化するために、ファクタリング会社を利用した際の仕訳例は以下のとおりです。手数料は20万円としています。

借方貸方
未収入金2,000,000売掛金2,000,000

その後、ファクタリング会社によって売掛金から手数料を引いた額が入金された際の仕訳は以下のとおりです。

借方貸方
普通預金1,800,000未収入金2,000,000
売上債権売却損200,000

なお、ファクタリング会社から即日入金があった場合は、②の仕訳は不要です。

続いて、売掛先から売掛金が入金された際の仕訳例は以下のとおりです。

借方貸方
普通預金2,000,000預り金2,000,000

売掛先から入金された200万円は、本来ファクタリング会社に支払うべきものを預かっている形なので「預り金」としています。

最後に、売掛先から受け取った売掛金をファクタリング会社に支払う際の仕訳例は以下のとおりです。

借方貸方
預り金2,000,000普通預金2,000,000

3社間ファクタリングでも①②③は同じです。しかし3社間ファクタリングでは売掛先がファクタリング会社に直接売掛金を支払うので、④⑤は不要です。

保証型ファクタリングの仕訳例

続いて保証型ファクタリングを利用する際に生じる仕訳を、順番にまとめました。

売掛金が200万円発生したときには、以下のように仕訳を行います。仕訳方法は買取型ファクタリングと変わりません。

借方貸方
売掛金2,000,000売上2,000,000

ファクタリング契約を締結した際の仕訳例は、以下のとおりです。手数料は20万円としています。

借方貸方
支払い手数料200,000普通預金200,000

売掛先からの売掛金の回収が不可能になってしまった際の仕訳例は、以下のとおりです。

借方貸方
貸倒損失2,000,000売掛金2,000,000

売掛金の回収ができず、ファクタリング会社から保証金が支払われた際の仕訳例は以下のとおりです。

借方貸方
普通預金2,000,000雑収入2,000,000

売掛先から売掛金を問題なく回収できた場合には、③④の仕訳は不要です。

以上が、本記事で紹介した勘定科目を用いた、買取型・保証型ファクタリングの仕訳です。

ファクタリングに消費税はかからない

ファクタリングに消費税はかかりません。

消費税は、財・サービスを販売したときや、仕入れを行ったときに発生します。

そしてファクタリングは、上記に当てはまりません。ファクタリングにおける売掛金の売却は「金銭債権などの譲渡」にあたるからです。

本記事で紹介した仕訳では「200万円」という金額を用いました。ファクタリングに消費税はかからないので、200万円を220万円とする必要もありません。

ファクタリングでは、二重譲渡を避けるために債権譲渡登記が行われる場合があります。

債権譲渡登記の際に司法書士に支払う報酬に対しては、消費税がかかるので要注意です。

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まとめ

本記事では、ファクタリングの仕訳で使う勘定科目6つや具体的な仕訳の方法・事例について解説しました。

ファクタリングを利用したことがない方は、どうやって仕訳をしたら良いのか不安だったかもしれません。

しかし本記事を読むことで、ファクタリングの仕訳や勘定科目に関する疑問は、ひと通り解決されたのではないでしょうか。

ファクタリングと聞くと複雑で難しいイメージを持つ方が多いですが、仕組みは単純です。仕訳や使用する勘定科目もそれほど難しくありません。

仕訳や勘定科目に関する悩みが解決されたら、早速ファクタリング会社を探してみましょう。

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この記事を書いた人

ファクタリング業界に3年以上携わり、日々ファクタリング会社の現場責任者や役員と情報交換を行っています。

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