ファクタリングの審査が通らないのは、審査が通りにくいファクタリング会社へ申込みをしている可能性もあるでしょうが、基本的には売掛先・売掛金・依頼主それぞれに原因があります。
本記事では、ファクタリングの審査が通らない理由を14つご紹介するとともに審査に落ちないための対策や会社選びのコツなども解説していきます。
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【売掛先が原因】ファクタリングの審査が通らない4つの理由
ファクタリングの審査が通らないのは、売掛先が原因である可能性があります。
- 売掛先が個人事業主やフリーランス
- 売掛先の経営が悪化している
- 売掛先の存在および活動が不明瞭
- 売掛先が金融ブラックや税金滞納をしている
上記に該当する場合は、どのファクタリングサービスでも審査に通ることはないでしょう。
では、それぞれの原因について詳しく解説します。
売掛先が個人事業主やフリーランス
売掛先が個人事業主やフリーランスの場合、ファクタリングの審査は通らないと考えて良いでしょう。
ファクタリングの対象となる売掛金は、取引先が法人と定めている業者がほとんどです。
個人事業主やフリーランスの社会的信用性はどうしても低く、ファクタリングにおいては債権の未回収リスクが高いと判断されます。
そのため、ファクタリングに提出する売掛債権は、売掛先が個人事業主やフリーランスではないものを使用しましょう。
売掛先の経営が悪化している
売掛先の経営や業績が悪化している場合も審査に通らない可能性があります。
ファクタリングの審査は債権回収できるかどうかを重要視しており、経営が悪化している売掛先はマイナス評価です。
ファクタリング契約は基本的に償還請求権なしで提供され、ファクタリング会社が損失を防ぐ対策ために売掛金を滞りなく入金してくれる会社を好みます。
審査に通らない場合、売掛先が倒産間近ではないか、経営状態が悪化していないかも含めて考えなくてはいけません。
売掛先の存在および活動が不明瞭
ペーパーカンパニーや架空債権への対策として、存在および活動が不明瞭な売掛先もほぼ審査に通らないです。
特に架空債権が発覚した場合、私文書偽造罪や詐欺罪を問われる可能性があり、社会的な信用も失ってしまいます。
存在や活動が不明瞭という点においては、開業したての企業、新規取引を行った企業も含まれるので注意しましょう。
売掛先が金融ブラックや税金滞納をしている
売掛先が金融ブラックや税金滞納をしているのも審査に通らない原因です。
金融ブラックは、過去に金融事故を起こして信用情報に記載されている状態を指します。
金融ブラックおよび税金滞納は、売掛金が支払われないだけでなく口座凍結リスクも高いので、審査は不利になるでしょう。
差し押さえにならない限り、他社が金融ブラックや税金滞納しているのは分かりませんが、他の原因が考えられない場合の要素として覚えておいてください。
【売掛金が原因】ファクタリングの審査が通らない7つの理由
ファクタリングの審査が通らない理由として、売掛金が原因であることも珍しくありません。
- 買取可能金額の範囲外
- 初回取引の売掛債権を使用している
- 支払い期日が長すぎる
- 不良債権の可能性が高い
- 二重譲渡をしている可能性がある
- 架空債権の疑いがある
- 譲渡禁止特約の債権を利用している
主に上記のような理由が考えられます。
では、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
買取可能金額の範囲外
提出した売掛金がファクタリングサービスの買取可能金額の範囲外だった場合、審査に落ちてしまいます。
ファクタリングサービスによって買取可能金額の下限・上限が定められており、範囲内に収まる売掛金を利用しなくてはいけません。
例えば、最低買取額が30万円と設定しているファクタリングサービスで、25万円の売掛債権を用いても買取対象外です。
ファクタリングを利用する前に、各サービスの買取可能額をチェックすると、手間が増えないためおすすめです。
初回取引の売掛債権を使用している
初めて取引した企業との間で発生した売掛債権を使用するのも、ファクタリングの審査に通らない理由の1つです。
初回取引で交わされた売掛債権は単体で見ると継続性が判断できず、信頼性が低いと判断されます。
他の項目で信頼に値する基準を満たしていれば審査に通る可能性はあるものの、信用という点ではマイナスです。
ファクタリングを利用する場合は、最低でも3回以上は取引している企業の売掛債権を検討しましょう。
支払い期日が長すぎる
ファクタリングでは支払い期日がいつなのかによっても、審査の有利・不利があります。
例えば、支払い期日が30日前と60日前の売掛債権があるとしたら、30日前のほうが審査には有利です。
売掛債権は、支払い期日が先になるほど回収できる確率が見通せず、かつファクタリング会社の利益になるまでが遠くなります。
そのため、支払い期日が長すぎる売掛債権は、審査に通らない可能性があるのです。
ファクタリング会社によって異なるものの、支払い期日がおおよそ90日以上先の売掛債権は審査に通らない可能性が高くなります。
不良債権の可能性が高い
ファクタリングでは、債権回収ができない不良債権は取り扱いません。
そのため、提出した売掛債権が効力を持っているかどうかも確認すべきでしょう。
また、現場では売掛債権として扱われるものの、限りなく不良債権に近い場合も、ファクタリングの審査には通らないです。
もし不良債権になりそうな債権があるなら、債権回収会社(サービサー)へ依頼を検討しましょう。
二重譲渡をしている可能性がある
二重譲渡の疑いがある売掛債権も審査には通りません。
ファクタリングにおける二重譲渡とは、1つの売掛債権を複数社へ売り渡す行為です。
売掛債権で支払われる金額よりも多くの資金を得られるため、二重譲渡を意図的に用いて悪用する方も中にはいます。
しかし、二重譲渡は違法行為ですし、ファクタリング会社からすると債権回収が難しくなるので、審査では厳密にチェックされています。
相見積もり時には同じ売掛債権を用いても問題ありませんが、譲渡するのは1社のみという点を覚えておきましょう。
関連記事:ファクタリングで二重譲渡がバレる場合とバレない場合、該当する刑事罰の種類
架空債権の疑いがある
本来存在しないはずの売掛債権を偽造して提出した疑いがある場合、審査に落ちます。
無断で実在していない取引を作りあげ、債権を有する行為は詐欺罪や業務上横領罪に該当する可能性があります。
また、一度架空債権が発覚した場合、二度と同じファクタリング会社で利用できなくなるでしょう。
資金が必要な気持ちは分かりますが架空債権は絶対に使用せず、実在する売掛債権で調達するようにしてください。
譲渡禁止特約の債権を利用している
譲渡禁止特約が付帯した売掛債権も、審査に落ちやすい傾向があります。
2020年4月1日に施行された民法改正によって、譲渡禁止特約が付帯された売掛債権も債権譲渡ができるようになりました。
そのため、本来であれば譲渡禁止特約の債権でもファクタリングは利用可能です。
しかし、合法になったといっても売掛先からすると譲渡してほしくない売掛債権には変わりません。
譲渡禁止特約の債権を勝手に譲渡すると、売掛先とトラブルに発展する可能性があります。
こうしたトラブルを避けるために、ファクタリング会社は譲渡禁止特約が付帯されている売掛債権を慎重に取り扱う傾向にあるのです。
上記の理由から、譲渡禁止特約の債権は一般的な売掛債権と比べると審査に通らないことが理解できるでしょう。
【依頼主が原因】ファクタリングの審査が通らない3つの理由
ファクタリングの審査が通らない最後の理由は、依頼主が原因の場合です。
- 提出書類が不足している
- 依頼主の人柄に問題ありと判断された
- 依頼主の信用力が極端に乏しい
上記にご自身が該当していないかどうかも含めて、読み進めてみてください。
提出書類が不足している
ファクタリング会社が求める提出書類が不足していると、当然審査には通りません。
基本的には以下の3種類が提出書類として必要です。
- 本人確認書類
- 請求書
- 入出金明細書(通帳のコピーなど)
ファクタリング会社によっては、決算書や基本契約書といった書類が必要な場合もあり、求められた際に応じられなければ審査は落ちてしまいます。
必要書類は売掛債権が回収できるのかを判断するためのエビデンス資料です。
そのため、必要書類が1つでも欠けていると審査には通らないものだと考えてください。
関連記事:ファクタリングの必要書類は基本9つだが、少ない書類で利用できる会社の見つけ方を紹介
依頼主の人柄に問題ありと判断された
面談があるファクタリング会社の場合、依頼主の人柄も審査に影響します。
横柄な態度やファクタリングが利用できて当たり前といった対応は、会社やビジネスにおいて失礼です。
また、人柄が好ましくないのは信用性の点でもマイナス評価であり、売掛金を入金してもらえないのでは、という不信感につながります。
結果、売掛債権を変えようがさまざまな対策をしようが審査に通らないといった事態になるでしょう。
ファクタリングの審査においては売掛先や売掛債権が重要ではあるものの、依頼主の人柄も大切である点は忘れてはいけません。
依頼主の信用力が極端に乏しい
依頼主の信用力が極端に乏しいケースも審査に落ちる理由です。
2社間ファクタリングを利用すると、取引先から依頼主へ売掛金が入金されます。
その後、ファクタリング会社へ売掛金を送金するので、依頼主の口座で入金が止まってしまうリスクも考慮しなくてはいけないのです。
そのため、依頼主の口座が凍結のリスクがあると、ファクタリングの審査に通らない可能性が高くなります。
長期にわたって税金滞納や赤字決算をおこなっている場合には、審査が不利になることは理解しておきましょう。
ファクタリング審査に落ちないための4つの対策
ファクタリング審査に落ちないためには、以下の対策を意識するのが大切です。
- 信用度の高い売掛債権を提出する
- 支払い期日が短めの売掛債権を用いる
- エビデンスとなる書類を整えておく
- 誠実な態度で対応する
それぞれの対策を実行し、できる限り審査に通りやすい環境を整えていきましょう。
信用度の高い売掛債権を提出する
ファクタリングの審査では、信用度の高い売掛債権を提出するのが最適です。
信用度とは、債権回収可能だと判断できる要素を指します。
例えば、売掛先が安定した経営状態や会社規模、大手企業や公的機関との間で交わされた売掛債権などです。
また、複数回の取引が行われている証明ができれば、信用度は高いと判断されやすいでしょう。
ほかにも、架空債権や二重譲渡をしていないと証明できるのも、信用度の高い売掛債権の1つといえます。
ファクタリングを利用する際は、必要な金額に達しているかどうかだけでなく、信用度の高い売掛債権なのかを判断して提出しましょう。
支払い期日が短めの売掛債権を用いる
支払い期日が短めの売掛債権は審査に通りやすいためおすすめです。
理由としては、支払期日が短いほうが未回収リスクが低くなり、ファクタリング会社としても管理しやすいからです。
大体30日以内の売掛債権なら、支払い期日が長くて審査に通らないことはまずありません。
ただし、ファクタリングを利用すると手数料分が減ってしまうので、支払い期日が短すぎる(7日〜14日など)売掛債権は、譲渡しないほうが無難です。
上記を含めて、適切な支払い期日の売掛債権を用いてファクタリングしましょう。
エビデンスとなる書類を整えておく
売掛債権に対してエビデンスとなる書類は、事前に整えておくのが審査に通る対策といえます。
例えば、請求書と入出金明細書にズレがないか、チャットツールで入出金および取引を確認できる部分はないかなどです。
最低限の書類だけでエビデンスが不十分と判断した場合、追加書類の提出を求められます。
その際に、迅速かつはっきりと証拠を提出できるので、審査に通りやすくなるといえるでしょう。
誠実な態度で対応する
面談があるファクタリングサービスでは、誠実な態度で対応するよう心がけてください。
人柄で審査に落とされるのは非常にもったいなく、ビジネスにおいては大きな損失です。
いつ何時面談があっても誠実な態度は忘れず、正しくファクタリングを利用してくれる人だと信頼してもらえるよう尽力しましょう。
審査が通りやすいファクタリング会社の選び方・見つけ方
審査に通るには、ファクタリング会社の選び方や見つけ方も重要です。
- 独立系ファクタリング会社を選ぶ
- 審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶ
- 個人事業主・フリーランス向けのファクタリング会社を検討する
- 複数社に相見積もりをする
上記の方法を試して、ぜひ理想のファクタリングサービスを見つけてみてください。
独立系ファクタリング会社を選ぶ
審査が通りやすい点に注目するなら、独立系ファクタリング会社を見つけるのがおすすめです。
独立系ファクタリング会社は比較的審査が緩い傾向があり、幅広い売掛債権を買い取っています。
また、ファクタリングに対する独自審査基準を設けている点もポイントです。
独立系ファクタリング会社かどうかは調べなければ分かりにくいデメリットはあるものの、審査が通りやすい点はメリットである点を覚えておきましょう。
審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶ
審査通過率をチェックすれば、審査に通りやすいかどうかを簡単に判断可能です。
一般的にファクタリングの審査通過率は70%といわれていますが、中には90%以上を誇るファクタリングサービスもあります。
もし審査通過率で選ぶなら、85%以上を目安に絞ると良いでしょう。
ただし、審査通過率が高いファクタリングの中には、手数料も高めに設定されている可能性があるので注意してください。
関連記事:審査が甘いファクタリング10選【審査通過率85%以上】
個人事業主・フリーランス向けのファクタリング会社を検討する
個人事業主・フリーランス向けのファクタリング会社は、比較的審査が柔軟です。
そのため、審査が通らないと悩んでいる方は、個人事業主・フリーランス向けのファクタリング会社を検討してみましょう。
ただし、個人事業主・フリーランス向けのファクタリングは買取可能上限額が低い傾向にあります。
自社が大規模な資金調達を考えている場合には、個人事業主・フリーランス向けのファクタリタリングは適さない可能性があることは視野に入れておきましょう。
複数社に相見積もりをする
複数社に相見積もりをすれば、どこが買取してくれるか、手数料などの条件が良いファクタリング会社を見つけられます。
どのファクタリング会社が良いのかわからないという場合でも、数社に絞って見積もりを出してみると良いでしょう。
ただし、相見積もりは各社に依頼するのが手間な点はデメリットです。
要注意!審査なしのファクタリングは危険
中には審査なしのファクタリングサービスがあることを知り、依頼を検討している方もいるかもしれません。
しかし、審査なしや審査通過率100%といった内容のファクタリングサービスは、悪徳業者である可能性が非常に高いです。
審査なしのファクタリングを利用すると、以下のようなリスクがあります。
- 高額な手数料で契約させられる
- 融資や貸付の契約をさせられる
- 買い戻しを求められる(償還請求権ありの契約)
健全なファクタリング会社は必ず審査があるので、前提条件として覚えておかなくてはいけません。
審査なしや誰でも通るといった言葉で契約させようとするファクタリングサービスは避け、信頼できるファクタリング会社を利用しましょう。
関連記事:ヒアリングなしのファクタリング会社には罠がある?!最速3時間以内に資金調達する方法
関連記事:ファクタリングの償還請求権とは?をわかりやすく解説!「あり」と「なし」では大違い
まとめ
今回はファクタリングの審査が通らない14の理由や対策、正しいファクタリング会社の選び方について解説しました。
ファクタリング会社の審査が通らないのは、主に売掛先・売掛債権が原因であることを理解してもらえたはずです。
もし自社に最適なファクタリング会社が見つけられない場合は、ファクタリングベストをご利用ください。
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