ファクタリングは資金繰りに役立つ手段として、多くの企業に利用されていますが、分割払いに対応しているのか気になる方も多いはずです。
結論からいうと、ファクタリングは原則として分割払いできません。ファクタリングは売掛金の売買契約であるため早急にファクタリング会社へ送金する必要があるからです。
しかしながら、理由や状況によっては分割払いに対応しているファクタリング会社もあるのが実態です。
本記事では、ファクタリングの分割払いについて詳しく解説するとともに、もし支払いが難しい場合にどんな対処法があるのかも含め、実務的で役立つ情報を紹介します。
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【結論】ファクタリングの支払いは分割できない
ファクタリングは売掛金を早期に現金化するための手段ですが、一般的には分割払いには対応していません。
ファクタリングの仕組みは、売掛金の譲渡を行い、取引先からの支払いを受けることを前提としています。そのため支払日は通常、譲渡した売掛金の回収日に合わせて一括で行われます。
分割払いを希望する場合、ファクタリング会社によっては例外的に柔軟な対応をすることもありますが、基本的には一括払いが基本です。
ファクタリング会社への支払いができない時はどうしたら良い?
ファクタリング契約を結んだものの、予想以上に資金繰りが厳しくなり支払いができない場合、放置してしまうのは問題です。
支払いができない状況でも、解決策はいくつかあります。重要なのは、問題を先送りせずにできるだけ早く対処することです。
ここでは、支払いができない場合に取るべき具体的な対策を紹介します。
- 延長交渉をしてみる
- 他のファクタリング会社へ乗り換える
- 法的アドバイスを受ける
- 踏み倒しは絶対にNG
事前に適切な行動を取ることで、将来的なトラブルを防ぎ、企業の信用を守れます。
延長交渉をしてみる
支払いが難しい場合、まずはファクタリング会社と交渉してみましょう。支払い期日を遅らせることができる可能性があるためです。
多くのファクタリング会社は、顧客との信頼関係を大切にしているので、状況に応じて柔軟な対応をしてくれる場合があります。
交渉の際には、支払いが遅れる理由を明確に伝え、具体的な支払い計画を提案することがポイントです。
しっかりと誠実な姿勢で交渉を行うことで、ファクタリング会社との関係を円満に保ちつつ、資金繰りを乗り越える手助けをしてもらえるかもしれません。
他のファクタリング会社へ乗り換える
どうしても現在のファクタリング会社との支払い条件に合わない場合は、他のファクタリング会社へ乗り換える選択肢もあります。
ファクタリング会社によって、料金体系や支払い条件は異なるため、自社に合う業者を探し直してみると良いでしょう。
ただし、乗り換えを検討する際には、事前に新しい業者の契約内容をよく確認し、手数料や条件を比較することが大切です。
乗り換えによって、より柔軟な支払いプランを提案してもらえる可能性もありますが、信用情報にも影響を及ぼすことがあるため、慎重に進める必要があります。
関連記事:他社利用中のファクタリング併用や乗り換えはOKだけどメリット・デメリットがある
法的アドバイスを受ける
ファクタリング契約には法的な義務が伴うため、支払い遅延や未払いが発生すると、法的措置を取られるリスクがあります。
支払いが難しくなった場合、法律的な観点からのアドバイスを受けることも検討しましょう。
弁護士や司法書士に相談し、適切なアドバイスを受けると、法的なトラブルを避ける手助けになります。
場合によっては、支払いのリスケジュールや再交渉、法的手続きを通じて解決策を見つけられるかもしれません。
踏み倒しは絶対にNG
ファクタリングの支払いを滞納してしまうことはありますが、決して踏み倒しはしてはいけません。
支払い義務を放棄することは、契約違反であり、法的措置を取られるリスクを高めます。
民事上の賠償責任や刑事罰に問われる可能性があるため、絶対にNGです。
さらに、ファクタリング会社との関係が悪化するだけでなく、企業の信用にも大きな影響を与えることになります。
万が一支払いが難しい状況になった場合は、誠実に状況を伝え、交渉を行い、最終的には支払う意思を示すことが非常に重要です。
企業の信用を守るためにも、問題を解決する方法を模索し、誠実に対応することが求められます。
ファクタリングの売掛金が支払えなくなるケース
ファクタリングは企業の資金繰りを助ける有効な手段ですが、売掛金の回収ができなくなると、ファクタリング契約に基づく支払いも滞る可能性があります。
ここでは、ファクタリングの売掛金が支払えなくなる典型的なケースとその対処法を紹介します。
- 取引先の支払い遅延や不履行
- 売掛金の不正請求や過剰請求
- 売掛金の使い込み
それぞれ詳しく見ていきましょう。
取引先の支払い遅延や不履行
取引先が支払い遅延を起こしたり、最終的に不履行となった場合、ファクタリング会社への支払いができなくなります。
まずは取引先に連絡し、入金日がいつになるか、そもそも入金自体ができるかについて確認してください。
同時に、ファクタリング会社への連絡も行い、支払い期限の延長や分割払いなどを相談しましょう。
なお、取引先の事情で売掛金を回収できない場合、基本的に会社が支払い責任を負う必要はありません。ただし、償還請求権ありの契約では条件が変わるので注意してください。
関連記事:ファクタリングの償還請求権とは?をわかりやすく解説!「あり」と「なし」では大違い
売掛金の不正請求や過剰請求
売掛金が回収できない理由として、取引先の倒産や支払い能力の低下だけでなく、売掛金自体に不正請求や過剰請求が含まれている場合もあります。
ファクタリング会社に売掛金を譲渡する際には、請求内容が正当であることが前提ですが、万が一不正が発覚した場合も、もちろん支払う義務が生じることになります。
こうした問題を回避するためには、売掛金の内容を細かく確認し、請求書の正当性を証明できる書類を整えておくことが大切です。
定期的な内部監査や取引先との契約内容の確認も欠かせません。
関連記事:ファクタリングの必要書類は基本9つだが、少ない書類で利用できる会社の見つけ方を紹介
売掛金の使い込み
ファクタリング会社から入金された売掛金を、急な支出や運転資金として使ってしまい、支払いが滞るケースも少なくありません。
使い込みによって売掛金の返済が滞ると、契約違反としてファクタリング会社から損害賠償請求をされる可能性があります。
使い込みは資金繰りの困窮から発生することがほとんどなので、あらかじめ適切に資金管理を行いましょう。
売掛金が払えないとどうなる?
売掛金の支払いが遅れると、ファクタリング会社からの催促や取引先への債権譲渡通知、遅延損害金の請求が発生する可能性があります。
これらの問題は、企業の信用に影響を与えるだけでなく、法的なトラブルに発展することも少なくありません。
ここでは、売掛金が払えない場合に起こり得る問題について詳しく解説し、適切な対処法を紹介します。
- 支払い催促の連絡が来る
- 売掛先へ債権譲渡通知が行われる
- 遅延損害金が生じる
- 以降のファクタリングの利用が難しくなる
それぞれ詳しく解説します。
支払い催促の連絡が来る
売掛金が支払えない場合、最初に起こるのはファクタリング会社からの催促です。
ファクタリング会社は、売掛金を回収するために、まずは電話やメールで催促の連絡を行います。支払いが遅れていることを伝え、早期の対応を促すことが目的です。
この段階で解決できる場合もありますが、何度も催促を受けると業者との信頼関係が損なわれるだけでなく、法的措置に進む可能性もあります。
催促を無視せず早期に対応し、支払いの計画を立てましょう。
売掛先へ債権譲渡通知が行われる
支払いが滞った場合、ファクタリング会社は売掛先に対して債権譲渡通知を送ることがあります。
これは、企業が売掛金をファクタリング会社に譲渡したことを取引先に正式に知らせるための手続きです。債権譲渡通知により、売掛先は今後の支払いをファクタリング会社に行うことになります。
債権譲渡通知が送られると、売掛先にファクタリング会社の利用が知られてしまいます。
同時に、ファクタリング会社との契約違反も知られることとなり、信用問題に影響が生じるでしょう。取引停止にも繋がりかねません。
遅延損害金が生じる
売掛金の支払いが遅れると、遅延損害金が発生することがあります。
遅延損害金とは、契約で定められた支払い期限を過ぎた場合に、ファクタリング会社が請求する追加費用のことで、一般的な年率は14.6%です。
ファクタリングの契約書には定められた遅延損害金を支払うことが義務づけられており、支払いが遅れると契約違反となります。
遅延損害金は通常、元本に一定の割合を掛けた金額で算出され、支払いが長期間遅れるほどその金額は増加します。企業にとって経済的な負担となり、支払いはさらに困難な状況となるでしょう。
支払い遅延を防ぐためには、事前に資金繰りを適切に管理し、支払い期限を守ることが重要です。
もし遅延損害金が発生した場合は、できるだけ早期に支払いを行い、追加費用を最小限に抑えましょう。
以降のファクタリングの利用が難しくなる
売掛金が支払えないと、同じファクタリング会社をもう一度利用できなくなるのは当然ですが、それだけでなく、他のファクタリング会社の利用も難しくなります。
他のファクタリング会社に申込みをする際、審査では必ずお金の流れ(通帳)が確認されるからです。その際に、以前利用したファクタリング会社との入出金も必ずチェックされます。
一度売掛金を支払えなかった事実を確認されると、審査に通る可能性は限りなく低くなってしまいます。
ファクタリングの利用によって資金繰りを回そうと考えている場合、一度でも売掛金の支払いができないとその後の計画も崩れてしまうため、十分に注意してください。
ファクタリングを検討するなら「ファクタリングベスト」へご相談を

ファクタリングは資金繰りを助ける有効な手段ですが、分割払いには基本的に対応していないため、支払いが難しい場合は早期にファクタリング会社と交渉することが重要です。
また、万が一支払いができない状況になった場合には、延長交渉や他の業者への乗り換え、法的アドバイスを受けるなど、適切な対処法を検討する必要があります。
ファクタリングの利用を検討されている方は、ぜひ一括見積もりサービスの「ファクタリングベスト」へご相談ください。
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審査通過率は最大98%で、申込みから入金まで3時間以内の実績もあります。1日で1,000万円調達した事例や、2日で7,000万円調達した事例などもあります。
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まとめ
本記事では、ファクタリングで分割払いができるかどうかや、支払いができないときの対処法、そして売掛金が支払えなくなるケース、支払えないとどうなるかなどについて解説しました。
ファクタリングの分割払いは原則、できません。しかし、一括で支払えないからといって踏み倒すのだけは絶対にNGです。契約違反にあたり、法的措置を取られる可能性があります。
また、法的措置につながるだけでなく、損害遅延金が発生したり、以降のファクタリング利用が難しくなったりと、大きなリスクが伴います。
支払いが難しくなりそうな場合は、早期にファクタリング会社に相談し、延長交渉などを行うようにしましょう。あらかじめ手数料の低いファクタリング会社を選ぶことも重要です。
ファクタリングの手数料は会社によって異なります。優良会社に相見積もりをして、安く、早く資金調達ができるファクタリング会社を探しましょう。
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