ファクタリング審査の流れを完全解説!期間・手順・準備まで徹底ガイド

ファクタリング審査の流れが分からず、

「うちの会社は審査に通るだろうか?」
「どんな書類が必要なのか?」
「審査にはどのくらい時間がかかるのか?」

と不安に感じていませんか?

山崎正典

こんにちは。ファクタリング賛否両論の山崎正典(やまざき まさのり)です。早稲田で金融論を学び、大手都市銀行で中小企業融資の最前線に立った後、ファクタリング専門会社で実務に携わっています。

銀行員時代から数多くの中小企業の資金繰りを見てきた経験から断言します。
ファクタリング審査で最も重要なのは『売掛先の信用力』であり、あなたの会社の財務状況が多少厳しくても、審査通過の可能性は十分にあります。

しかし、審査の流れや準備すべきポイントを正しく理解していないと、本来なら通るはずの審査で時間を無駄にしたり、不利な条件で契約してしまう可能性があります。

この記事では、ファクタリング審査の具体的な流れから必要書類、審査期間、そして審査通過率を高める実践的なコツまで、私の銀行員とファクタリング会社での現場経験を基に、どこよりも分かりやすく完全解説します。

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目次

そもそもファクタリング審査とは?銀行融資との決定的な違い

ファクタリング審査で最も重視されるのは「申込者」ではなく「売掛先」

これが、ファクタリングを理解する上で最も重要なポイントです。

銀行融資は、申込企業に「返済する能力」があるかを審査します。
決算書を精査し、事業計画を吟味し、担保や保証人を求めるのはそのためです。

一方で、ファクタリングは「売掛金(請求書)が期日通りに支払われるか」が最大の焦点となります。
つまり、審査の主役は、お金を借りようとしているあなたの会社ではなく、支払いを行う「売掛先」の信用力なのです。

【元銀行員・山崎の経験談】
私が銀行員だった頃、3期連続で赤字となってしまい、追加融資をお断りせざるを得なかった製造業のA社がありました。
社長は本当に悔しそうな顔をされていました。
しかし数ヶ月後、そのA社はファクタリングで見事に資金調達を成功させたのです。
なぜなら、A社の売掛先が誰もが知る大手上場企業だったから。
ファクタリング会社は「A社が赤字でも、この売掛先なら支払いは間違いない」と判断したわけです。

この事例からも分かる通り、ファクタリングはあなたの会社の業績が赤字だったり、税金を滞納していたりしても、利用できる可能性が十分にある資金調達手法なのです。

2社間と3社間ファクタリングで異なる審査の視点

ファクタリングには、主に2つの契約形態があり、それぞれで審査の視点が少し異なります。

契約形態特徴審査の視点
2社間ファクタリングあなたとファクタリング会社の2社間での契約。
売掛先に通知・承諾を得る必要がない。
売掛先の信用力に加え、申込者の信頼性もより慎重に見られる。
(売掛先からの入金を確実に送金してくれるか、など)
3社間ファクタリングあなた、ファクタリング会社、売掛先の3社間での契約。
売掛先に債権譲渡の通知・承諾を得る必要がある。
売掛先が債権譲渡を承諾するため、ファクタリング会社にとって未回収リスクが大幅に低下する。
結果、審査に通りやすく、手数料も安くなる。
山崎正典

簡単に言えば、3社間ファクタリングは、売掛先という「後ろ盾」があるため、ファクタリング会社も安心して取引ができるのです。
もし取引先に知られても問題ない状況であれば、3社間の方が有利な条件を引き出しやすいでしょう。

詳しくは「2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い」という記事で書いてますので、また見てみてください。

【ステップ別】ファクタリング審査の具体的な流れと期間

では、実際にどのような流れで審査が進むのか、ステップごとに見ていきましょう。
スピード感も掴んでおくと、計画が立てやすくなります。

ステップ1:問い合わせ・申し込み(最短即日)

まずはWebサイトのフォームや電話で、ファクタリング会社に問い合わせをします。
この最初のコンタクトは、いわば「お見合い」の第一歩です。

担当者から、事業内容やファクタリングを利用したい理由、希望金額などをヒアリングされます。
ここで大切なのは、状況を正直に、誠実に伝えることです。
見栄を張ったり、情報を隠したりしても、後の審査で必ず明らかになります。
誠実な対応が、信頼関係の第一歩です。

ステップ2:必要書類の提出(最短即日)

担当者から指示されたファクタリング必要書類を提出します。
最近は、ほとんどの書類をスマホのカメラで撮影し、オンラインでアップロードできる会社が増えました。

スピードを重視するなら、このステップが鍵を握ります。
あらかじめ必要書類を準備しておけば、申し込みから審査までが非常にスムーズに進みます。

ステップ3:本審査(最短即日~3営業日)

提出された書類に基づき、ファクタリング会社が本格的な審査を行います。
この段階で、私たちファクタリング会社の審査担当は、いわば「探偵」のように、様々な調査を行います。

  • 売掛先の信用調査(帝国データバンクなどの信用情報機関を利用)
  • 売掛債権の存在確認(過去の取引履歴や契約書の確認など)
  • 申込者との面談(オンラインまたは対面)

審査期間は、2社間・オンライン完結型であれば最短即日で結果が出ますが、3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾に時間がかかるため、数日~1週間程度見ておくと良いでしょう。

ステップ4:契約条件の提示・契約締結(最短即日)

無事に審査を通過すると、ファクタリング会社から手数料や買取金額、その他の契約条件が提示されます。
ここで絶対に確認してほしいのが、「償還請求権(しょうかんせいきゅうけん)」の有無です。

【山崎からの最重要アドバイス】
償還請求権とは、万が一、売掛先が倒産して売掛金が回収できなくなった場合に、ファクタリング会社があなた(申込者)にその金額を請求できる権利のことです。
「償還請求権あり」の契約は、ファクタリングの形をとった「実質的な融資(借金)」です。
日本の正規のファクタリングは、原則として「償還請求権なし(ノンリコース)」です。
もし「あり」の契約を提示されたら、それはあなたのリスクが非常に高い契約ですので、細心の注意を払うか、別の会社を検討することをお勧めします。
償還請求権について詳しくはこちらの記事で解説してます。

契約書は隅々まで目を通し、不明な点があれば遠慮なく質問してください。
ここで納得のいく説明ができない担当者とは、契約すべきではありません。

ステップ5:入金(最短即日~)

契約締結後、契約内容に基づき、手数料などが差し引かれた買取金額があなたの口座に振り込まれます。
これで、ひとまずの資金調達は完了です。

ただし、2社間ファクタリングの場合は、まだ重要な義務が残っています。
期日通りに売掛先から入金があったら、そのお金は自社の運転資金として使わず、速やかにファクタリング会社へ送金してください。
これはファクタリング会社との「約束」であり、信頼の根幹です。

ファクタリング審査の流れ

【元銀行員が解説】ファクタリング審査の必要書類とその「本当の意味」

なぜこれらの書類が必要なのか?その「意図」を理解すると、準備がスムーズになるだけでなく、審査担当者との対話も円滑になります。

必ず必要になる書類(3点セット)

この3つは、ほぼ全てのファクタリング会社で必須とされます。

1. 代表者の身分証明書

意図:なりすまし等の犯罪防止と、契約当事者の本人確認のためです。

2. 売掛債権を証明する書類(請求書、発注書、契約書など)

意図:売掛金の金額、支払期日、取引内容など、買い取る「商品(=債権)」が確かに存在することを証明する最も基本的な書類です。

3. 事業用の通帳コピー(直近3ヶ月~半年分)

意図:私たちはこの通帳コピーから、売掛先との『取引の歴史』を読み取ります。過去に何度も、期日通りに入金されている実績は、口頭での説明よりも雄弁に取引の正常性を物語る、何よりの信頼の証です。

追加で求められることが多い書類

これらの書類は、あなたの会社の信頼性を補強し、より良い条件を引き出すための「武器」にもなり得ます。

決算書 / 確定申告書

意図:赤字だからと提出をためらう必要はありません。むしろ、それを正直に開示し、今後の改善策などを自分の言葉で語れる経営者の方が、私たちは信頼できます。会社の全体像を把握するために必要です。

商業登記簿謄本(法人の場合) / 印鑑証明書

意図:会社が法的に実在すること、そして契約印が本物であることを証明するための公的書類です。

書類が少ないファクタリングは本当に得か?

「請求書と通帳のみでOK!」といった手軽さを謳うサービスも見かけます。
確かに急いでいる時には魅力的に映るかもしれません。しかし、専門家として一言注意させてください。

書類が少ないということは、ファクタリング会社があなたの会社や売掛債権について、十分に情報を得られないまま審査をするということです。
情報が少ない分、彼らはリスクを高く見積もらざるを得ません。

その結果、

  • 手数料が割高になる
  • 買取可能額が低くなる
  • 悪質な業者である可能性も否定できない

というデメリットが生じやすくなります。私がいたファクタリング会社でも、そうした高金利の業者からの乗り換え相談が後を絶ちませんでした。
手軽さだけに飛びつかず、誠実な審査プロセスを踏む会社を選ぶことが、結果的にあなたの会社を守ることになります。

これらを踏まえた上で、少ない必要書類で申し込めるファクタリング会社についてはこちらの記事で紹介してますので、興味がある方はご覧ください。

審査通過率を上げる!ファクタリング会社が見ている重要ポイント

では、審査担当者は具体的にどこを見ているのか。通過率を上げるための3つの重要ポイントをお伝えします。

ポイント1:売掛先の信用力(最も重要)

繰り返しになりますが、これが全てと言っても過言ではありません。
極端な話、申込企業の社長が誰であるかよりも、「売掛先がどこか」の方が100倍重要です。

  • 評価が高い売掛先:上場企業、官公庁、地方自治体、設立から長く業績が安定している中小企業
  • 評価が低くなりがちな売掛先:設立間もない企業、個人事業主、過去に支払い遅延がある企業

もし複数の売掛債権をお持ちなら、最も信用力の高い売掛先の債権で申し込むのがセオリーです。

ポイント2:売掛債権の健全性

次に、その売掛債権(請求書)自体が「良質」かどうかが問われます。

支払期日までの期間

短いほど好まれます。一般的に「60日以内」が一つの目安です。支払期日が90日、120日と長くなるほど、その間に売掛先が倒産するリスクが高まるため、審査は厳しくなります。

取引実績

今回が初めての取引である売掛先よりも、過去に何度も取引があり、入金実績が通帳で確認できる売掛先の方が、圧倒的に信頼性が高くなります。

ポイント3:申込者自身の信頼性

審査の主役は売掛先ですが、もちろん申込者であるあなたの信頼性も無関係ではありません。

【絶対にやってはいけないこと】
  • 架空の請求書を提出する(詐欺行為です)
  • 同じ請求書を複数のファクタリング会社に売ろうとする(二重譲渡といい、これも詐欺行為です)
  • 審査の過程で情報を隠したり、嘘をついたりする

私たち審査担当者は、日々多くの経営者と接しています。言動の矛盾や不自然な点には、すぐに気づくものです。
たとえ売掛先が一流企業でも、「この申込者は信用できない」と判断されれば、審査に通ることはありません。

ファクタリングで審査甘い会社10選はこちら

よくある質問(FAQ)

Q: 赤字決算や税金滞納があっても審査に通りますか?

A: はい、可能性は十分にあります。ファクタリングは融資と異なり、申込企業の経営状況よりも売掛先の信用力を重視するためです。ただし、申込者の信頼性も加味されるため、なぜ赤字なのか、今後の見通しなどを正直に伝えることが重要です。

Q: 個人事業主やフリーランスでも利用できますか?

A: はい、利用可能です。実際に多くの個人事業主の方が利用しています。ただし、法人に比べて事業の継続性などの観点から、審査のハードルがやや高くなる傾向はあります。特に、売掛先も個人事業主の場合は断られるケースがあるため、売掛先が法人である債権で申し込むのが賢明です。

Q: 審査時間はどのくらいかかりますか?

A: 2社間ファクタリングでオンライン完結型の場合、最短即日で完了することもあります。3社間ファクタリングや、提出書類に不備がある場合は数日~1週間程度かかることもあります。スピードを求めるなら、問い合わせの前に必要書類を揃えておくことが何よりも効果的です。

Q: 審査に落ちてしまう一番の理由は何ですか?

A: 最も多いのは、やはり「売掛先の信用力不足」です。売掛先の経営状況が不安定、設立から日が浅い、過去に支払いトラブルがある、といったケースが挙げられます。次に、売掛債権自体に問題がある場合(支払期日が長すぎる、すでに譲渡されているなど)も原因となります。詳しくは「ファクタリングの審査が通らない14の理由」という記事もお読みください。

Q: 複数のファクタリング会社に同時に申し込んでも良いですか?

A: 相見積もりを取るために複数の会社に「相談」すること自体は、全く問題ありません。むしろ推奨します。
しかし、同じ請求書を使って複数の会社に同時に「本審査」を申し込むことは、避けるべきです。二重譲渡を疑われ、業界内であなたの会社の信用情報が傷つく可能性があります。まずは2〜3社に相談して感触を確かめ、最も信頼でき、条件の良い一社に絞って本審査を申し込むのが王道です。

まとめ

ファクタリングの審査は、銀行融資とは全く異なる物差しで評価されます。

重要なのは「売掛先の信用力」「売掛債権の健全性」です。
ご自身の会社の状況が厳しいと感じていても、素晴らしい取引先に恵まれているのであれば、諦める必要は全くありません。

本記事で解説した審査の流れとポイントを理解し、丁寧な準備を心がけることが、スムーズな資金調達への一番の近道です。
特に、ファクタリング会社がなぜその書類を求めるのか、その「意図」を汲み取ることができれば、審査担当者とのやり取りも円滑に進み、きっと良い結果に繋がるはずです。

資金繰りの悩みは、経営者を孤独にします。
しかし、あなたは一人ではありません。
ファクタリングという選択肢を有効活用するために、この記事を参考に、まずは信頼できる専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

あなたの会社の未来が、少しでも明るくなることを心から願っています。

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この記事を書いた人

早稲田大学商学部で金融論を専攻後、2003年に都市銀行入社し法人営業で中小企業融資を担当。2017年にファクタリング専門会社へ転職し営業・企画業務に従事。2024年11月に「ファクタリング賛否両論事務局」を立ち上げ、銀行とファクタリング会社両方での経験を活かし、バランスの取れた視点でファクタリングに関する情報発信を行っている。

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