こんにちは。
「ファクタリング賛否両論事務局」を運営しております、山崎正典と申します。
私はかつて大手都市銀行で中小企業融資の最前線に立ち、その後ファクタリング会社で営業から商品開発まで、実務の酸いも甘いも経験してまいりました。
その中で、資金繰りに悩み、孤独と不安の中で眠れぬ夜を過ごす多くの経営者様と接する一方、ファクタリングというサービスの光と影の両面を、この目で見てきた自負があります。

世間では「手数料が高い」「怪しい業者がいる」といったイメージが先行しがちですが、現場では日々、様々な人間ドラマが繰り広げられているのが実情です。
今回は、元銀行員、そしてファクタリング会社の担当者だった私だからこそ明かせる「ファクタリングの現場あるある」を、包み隠さずお話ししようと思います。
笑い話から少しヒヤッとする話まで、この記事を読み終える頃には、あなたがファクタリングをより深く理解し、ご自身の会社にとって最良の武器として使いこなすためのヒントが得られるはずです。


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まずは肩慣らし!ファクタリングの現場でよく見る「お客様」あるある
銀行員時代も今も、資金調達の現場で出会う経営者の皆様の悩みは尽きません。
まずは、ファクタリングの相談でよく遭遇する「お客様あるある」からご紹介します。
「とにかく急いで!」と仰るが、必要書類がなかなか揃わない
「山崎さん、今日中に資金が必要です!なんとかなりませんか!」
この言葉は、私が担当者として何度となく聞いてきた言葉です。
その切迫したお気持ちは、痛いほどよく分かります。
しかし、いざ必要書類のご案内をすると、
- 「対象の請求書?あれ、どこにしまったかな…」
- 「取引先との基本契約書が必要?探してみます…」
- 「通帳のコピー?今、手元にないんですよ」
といったケースが、実は非常に多いのです。
担当者の本音
お気持ちは重々承知していますが、書類がなければ審査に進めません…!
私たちも最速で動く準備はできていますので、どうか書類だけは…!と心の中で叫んでいます(笑)
もちろん、私たちはプロですから、お客様の状況に合わせて丁寧にご案内し、最短で手続きを進めるのが腕の見せ所です。
ただ、この「あるある」は、経営者の皆様にとって重要な教訓を含んでいます。
それは、「いざという時のために、日頃から書類を整理しておくことの重要性」です。
事前の準備が、より有利な条件での契約や、迅速な資金化に直結するのです。
驚きの値引き交渉と、担当者の心の声
「手数料、あと一声なんとかならない?」
これも、ほぼ100%いただくお言葉です。
コストを少しでも抑えたいという経営者として当然のお気持ちであり、私たちも可能な限りご期待に応えたいと考えています。
しかし、ファクタリングの手数料は、担当者の「さじ加減」だけで決まるわけではありません。
ファクタリング手数料の仕組み(超入門)
手数料は主に「売掛先の信用力」というリスクを基に算出されています。
- リスクが低い:売掛先が上場企業や官公庁など → 手数料は安くなる
- リスクが高い:売掛先が設立間もない、取引実績が少ないなど → 手数料は高くなる
銀行の融資で、会社の業績に応じて金利が変わるのと同じです。
そのため、根拠のない大幅な値引き交渉は、残念ながら難しいのが実情なのです。
この「あるある」から学べるのは、「手数料の安さだけで判断せず、その根拠を理解し、適正価格を見極める」という視点です。


入金された途端、連絡がつきにくくなる…?
これは特に、利用者(あなた)とファクタリング会社の2社間だけで契約する「2社間ファクタリング」特有のあるあるかもしれません。
2社間ファクタリングでは、
- 売掛先から、あなたの会社に売掛金が入金される
- あなたの会社が、そのお金をファクタリング会社に送金する
という流れになります。
契約が無事に終わり、売掛金の入金日までは、担当者も少しだけドキドキしながら待っています。
もちろん、ほとんどのお客様は期日通りに、きっちりとご入金いただけます。
しかし、ごく稀に、入金予定日を過ぎても連絡が途絶えがちになるお客様がいらっしゃいます。
担当者の本音
「〇〇社長、お電話差し上げたのですが…!何かトラブルでしょうか…?」と、心配と不安で胃がキリキリします。
もちろん、入金が遅れる正当な理由がある場合も多いのですが、最悪のケース(使い込みなど)が頭をよぎることもあります。
この「あるある」が教えてくれるのは、「ファクタリングは信頼関係の上に成り立つ取引である」という、ごく当たり前ですが最も重要な事実です。
ここからが本番!ファクタリング会社の「担当者」あるある
さて、ここからは少し視点を変えて、ファクタリング会社の内部、つまり私たち担当者側の「あるある」をお話しします。
サービスの裏側を知ることで、見えてくるものがあるはずです。
審査部と営業の狭間で板挟みになる日常
営業担当である私は、常にお客様の側に立ちたいと思っています。
「この会社をなんとか救いたい!」
「この事業の将来性に賭けてみたい!」
そう本気で考え、社内の審査部に案件を上げます。
しかし、審査部は冷静かつ客観的にリスクを判断するのが仕事です。
社内での会話(イメージ)
私(営業):「社長は本当に熱意のある方で、事業計画も素晴らしいんです!なんとか承認を!」
審査部:「山崎くん、気持ちはわかる。でも、この売掛先の信用情報に少し気になる点がある。この債権は本当に回収可能か?」
このように、お客様への想いを代弁する営業と、会社のリスクを管理する審査部の間で、白熱した議論が交わされるのは日常茶飯事です。



この板挟み状態は大変ですが、健全なファクタリング会社である証拠でもあります。
営業の想いと審査の冷静な目、その両方があるからこそ、適正なサービスが提供できるのです。
月末月初の電話は、さながら戦場のよう
銀行もそうですが、企業の資金需要が最も高まるのが「月末月初」です。
支払いが集中するこの時期は、私たちのオフィスも戦場と化します。
鳴り止まない電話、ひっきりなしに届くメール。
複数の案件を同時並行で進めながら、一件一件、お客様の状況を正確にヒアリングし、スピーディーに対応していきます。
特に、入金サイクルが長い建設業や、季節変動の大きいアパレル・飲食業など、特定の業界の経営者様からのご相談が集中する傾向があります。
この「あるある」は、「資金需要には業界ごとの波がある」という事実を示しています。
自社の業界の資金需要サイクルを把握し、早め早めに手を打つことが、慌てないための秘訣です。
決算書だけでは見えない「会社の素顔」が見えてしまう
銀行員時代から強く感じていたことですが、会社の本当の価値は、決算書の数字だけでは測れません。
私たちは、ご提出いただいた資料だけでなく、経営者様との何気ない会話や、訪問した際のオフィスの雰囲気、従業員の方々の表情から、その会社の「素顔」を感じ取っています。
応援したくなる会社
数字は厳しい。しかし、社長が自社の弱みを正直に語り、従業員が生き生きと働いている。こういう会社は、不思議と乗り越えていく力を持っています。
少し危うさを感じる会社
立派なオフィスを構え、社長の羽振りも良さそうに見える。しかし、事業内容の説明が曖昧だったり、従業員に活気がなかったりする。
山崎の経験則
私が担当したある製造業のB社は、債務超過で銀行融資を断られた状況でした。
しかし、社長は決して諦めず、工場の整理整頓を徹底し、たった5人の従業員と共に新製品開発に情熱を燃やしていました。
私はその「現場の熱」を信じ、社内を説得してファクタリングを実行。B社はその資金で危機を乗り越え、今では見事に事業を立て直しています。



数字は過去の結果ですが、「人」と「現場」には未来が宿っています。
私たちは、その未来の可能性を見極めることも重要な仕事だと考えています。
要注意!「この業者、怪しいかも?」と感じる瞬間の“あるある”
さて、ここからは最も注意していただきたいお話です。
残念ながら、ファクタリング業界には、経営者の弱みにつけ込む悪質な業者が存在するのも事実です。
元金融マンとして、断固として許せません。
私が現場で見てきた「怪しい業者の“あるある”」を知り、自衛の知識を身につけてください。
「審査なしでOK」「100%買取」など、甘い言葉を多用する
「どんな債権でも買い取ります!」
「審査なしで即日現金化!」
資金に困っている時ほど、こうした言葉は魅力的に聞こえるかもしれません。
しかし、断言します。これは100%嘘です。
金融の鉄則
ファクタリングは、売掛金が回収不能になるリスクをファクタリング会社が引き受ける取引です。
そのリスクを評価せずに取引するなど、ビジネスとしてあり得ません。
「審査なし」を謳うのは、ファクタリングを装った高金利の貸付(ヤミ金)である可能性が極めて高いのです。
甘い言葉の裏には、必ず大きな罠があります。絶対に近づかないでください。


契約内容の説明が曖昧で、契約を急がせる
悪質業者は、あなたに冷静な判断をさせないように仕向けてきます。
- 手数料以外の「コンサル料」「事務手数料」といった不明瞭な費用を後から請求する。
- 分厚い契約書を渡し、「細かい説明はいいですから、ここにサインを」と急かす。
- 「今日中に契約すれば、手数料を特別に割引しますよ!」と、即決を迫る。
これらは全て危険なサインです。
まともな会社であれば、契約内容、特に費用については、顧客が納得するまで丁寧に説明する義務があります。
担当者の知識が乏しく、質問にまともに答えられない
ファクタリングは、民法や会社法も関わる専門的な金融取引です。
担当者が基本的な質問に答えられない場合、その会社自体の信頼性を疑うべきです。
プロを見極める魔法の質問
「この契約は、償還請求権がない『ノンリコース』で間違いないですよね?」この質問をしてみてください。
- まともな担当者 → 「はい、もちろんです。弊社はノンリコース契約ですので、万が一売掛先が倒産しても、お客様に返済を求めることはございません」と即答します。
- 怪しい担当者 → 「えーっと…」「それはケースバイケースで…」などと言葉を濁したり、そもそも「ノンリコース」の意味を理解していなかったりします。
この一点だけでも、悪質業者を見抜ける可能性は非常に高いです。


「あるある」から学ぶ、ファクタリングを成功させるための3つの鉄則
さて、様々な「あるある」を見てきました。
これらの現場のリアルな声から、私たちが学ぶべき「ファクタリング成功の鉄則」は、実は非常にシンプルです。
鉄則1:余裕を持ったスケジュールで相談する
「お客様あるある」で見たように、急な依頼は書類の不備や判断ミスに繋がります。
資金繰りが厳しくなる2〜3ヶ月前から予測を立て、可能な限り早めに相談を開始してください。
時間的な余裕は、
- より良い条件を引き出す交渉力
- 複数の選択肢を比較する冷静さ
- 担当者との信頼関係を築く時間
に繋がります。これが成功への最大の近道です。
鉄則2:必ず複数社を比較検討する
1社の話だけで「こんなものか」と決めてしまうのは、非常にもったいないですし、危険です。
必ず2〜3社から見積もり(相見積もり)を取り、条件を比較してください。
比較チェックリスト | 見るべきポイント |
---|---|
手数料 | 表面的な率だけでなく、総額でいくらかかるか? |
契約形態 | ノンリコース(償還請求権なし)か? |
契約書 | 不明瞭な費用や不利な条項はないか? |
入金スピード | заявкаから入金まで何日かかるか? |
債権譲渡登記 | 登記は必須か?任意か?(登記は銀行に知られる可能性あり) |
担当者の対応 | 質問に的確に答えてくれるか?誠実か? |



この表を使って比較するだけでも、悪質業者を避け、自社に最適な会社を見つけられる確率が格段に上がります。
鉄則3:「担当者」との相性を見極める
最終的に、取引は「人」と「人」です。
どれだけ条件が良くても、担当者が信頼できなければ、安心して大切な売掛債権を任せることはできません。
- あなたの会社の状況を親身に聞いてくれるか?
- メリットだけでなく、リスクについても正直に話してくれるか?
- 専門家として、あなたに新たな気づきを与えてくれるか?
こうした「人としての相性」を、ぜひ大切にしてください。
信頼できる担当者は、単なる資金調達のパートナーではなく、あなたの会社の未来を共に考える「戦友」になり得る存在です。
よくある質問(FAQ)
最後に、皆様からよくいただく質問に、山崎正典として率直にお答えします。
Q: ファクタリング会社の担当者と良い関係を築くコツはありますか?
A: 会社の状況を正直に、誠実に伝えることが一番です。
厳しい状況であっても、それを隠さずにご相談いただくことで、担当者も「なんとか力になりたい」と考え、様々な提案をしやすくなります。
また、必要書類を事前に準備いただくと、手続きがスムーズに進み、お互いの信頼関係に繋がります。
Q: 審査に通りやすい企業と通りにくい企業に「あるある」な特徴はありますか?
A: 通りやすいのは、やはり売掛先が上場企業や官公庁など、信用力が高いケースです。
また、売掛先との取引履歴が長く、過去に入金遅延がないことも重要なプラス材料です。
逆に、設立間もない企業への債権や、個人事業主向けの債権、支払期日が極端に長い債権は、慎重に判断される傾向があります。
Q: 悪質なファクタリング業者に騙されないための最も重要なポイントは何ですか?
A: 2つあります。
1つ目は、手数料が相場(2社間で10%前後、3社間で1〜9%程度)から著しく逸脱していないかを確認すること。
2つ目は、契約書に「償還請求権(リコース)」や「買戻し特約」といった記載がないかを絶対に確認することです。
少しでも怪しいと感じたら、その場で契約せず、第三者に相談する勇気を持ってください。
Q: 一度ファクタリングを利用すると、銀行融資に影響はありますか?
A: ケースバイケースですが、影響が出る可能性はあります。
特に、2社間ファクタリングで「債権譲渡登記」を行うと、その情報は誰でも閲覧可能になるため、銀行が融資審査の際に知る可能性があります。
銀行によってはファクタリングの利用を資金繰り悪化のサインと捉える場合もあるため、利用する際は担当者と「登記は必須か」をよく相談することが重要です。


Q: 担当者が「この会社は応援したい」と思うのはどんな時ですか?
A: 経営者様が誠実で、事業に対する熱意が感じられる時です。
私がB社のケースで経験したように、たとえ決算状況が厳しくても、将来のビジョンや改善への意欲を具体的に、ご自身の言葉で語っていただけると、担当者としても「この人の力になりたい」と、リスクを取ってでも支援したいという気持ちになります。
まとめ
ファクタリングの「あるある」話、いかがでしたでしょうか。
現場では、日々様々なドラマがあり、それは単なる面白い話ではなく、ファクタリングという金融サービスの本質を映し出す鏡でもあります。
お客様の焦り、担当者の葛藤、そして悪質業者の巧妙な手口。
これらの「あるある」を知ることは、あなたがファクタリングを利用する際に、より冷静で的確な判断を下すための羅針盤となり得ます。



ファクタリングは、正しく使えば経営の力強い味方です。
銀行融資が難しい局面でも、事業を前進させるための貴重な燃料となり得ます。
しかし、その使い方を誤れば、高い手数料や悪質業者とのトラブルといった大きなリスクも伴います。
この記事が、あなたにとって「知ってよかった」情報となり、ご自身の会社にとって最良の選択をする一助となれば、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。
最終的なご判断に迷われた際は、決して一人で抱え込まず、信頼できる専門家に相談してみるのも一つの有効な手段ではないでしょうか。
あなたの会社の未来が、より良い方向へ進むことを心から願っています。


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