ファクタリングとでんさい(電子記録債権)の違い7つを簡単に解説!どちらが向いているかも

ファクタリングとでんさい(電子記録債権)の違い7つを簡単に解説!どちらが向いているかも

今回はファクタリングとでんさいの違い7つや、どちらが向いているのかなどについてまとめました。難しい用語は極力使用せず、分かりやすく解説します。

ファクタリングでんさい
手数料の違い5〜18%1.5〜5%
償還請求権の違い原則なし原則あり
審査基準の違い売掛先の信用力が重要利用者の信用力が重要
契約にかかる手間の違い都度必要簡単
取引先への通知の違い2社間ファクタリング:なし3社間ファクタリング:ありあり
現金化までのスピードの違い即日〜2日即日
勘定科目の違い未収入金電子記録債権

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👤 東 岳夫(あずま たけお)氏
代表税理士 / 税理士法人ベンチャーパートナーズ総合会計事務所

平成15年税理士登録、同年「税理士法人ベンチャーパートナーズ総合会計事務所」を開業。「起業家支援」を自らの責務とし、「税理士はサービス業」をモットーに、数多くの企業のサポートを行っている。中小企業の資金調達や財務に関する専門的な監修を担当。
監修者プロフィール詳細(外部リンク)

目次

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業が持つ売掛金をファクタリング会社に売却して、早期に資金を調達する手法です。

売掛金の回収には、請求から1〜3ヶ月ほどかかるのが一般的です。しかしファクタリングを利用すれば、5〜18%ほどの手数料を支払うことで、最短即日で売掛金を現金化できます。

ファクタリングは売掛金の売却です。そのため融資とは異なり、負債になりません。財務状況に影響を与えずに、資金調達ができます。

でんさいとは?電子記録債権との違いは?

でんさいとは従来の手形や小切手を電子データとして管理し、譲渡や資金化をしやすくした、新しい決済手段です。

「手形や小切手の電子版」と考えておけば問題ありません。

手形や小切手にはない、でんさいならではのメリットは以下のとおりです。

  • 印紙税が不要
  • 偽造や紛失のリスクがない
  • 支払い手段が一本化されて効率的

でんさいは、電子記録債権の略です。そのため両者に違いはありません。2008年に施行された電子記録債権法に基づいて、2013年からサービスが開始されました。

なお手形や小切手は2026年度末までの廃止が予定されています。その後は、これまでの手形や小切手はすべてでんさいに置き換わる予定です。

でんさいには、でんさい割引(電子記録債権割引)というファクタリングのような取引が存在します。

でんさいを銀行に譲渡して手数料(割引料)を支払うことで、本来の支払い期日よりも前に代金を受け取れます。

基本的な仕組みは手形割引と同じです。手形割引については、以下の記事で解説しています。

ファクタリングとでんさい(電子記録債権)の違い7つ

ファクタリングとでんさいには、似ている部分もあります。しかし両者はまったくの別物です。

ファクタリングとでんさいの違いについて、以下7つの観点から解説します。

  • 手数料の違い
  • 償還請求権の違い
  • 審査基準の違い
  • 契約にかかる手間の違い
  • 取引先への通知の違い
  • 現金化までのスピードの違い
  • 勘定科目の違い

それぞれ詳しく見てみましょう。

手数料の違い

ファクタリングでんさい
手数料の違い5〜18%1.5〜5%

ファクタリングの手数料相場は5〜18%です。

売掛先への通知なしで行う2社間ファクタリングの手数料相場が8〜18%、売掛先への通知を必要とする3社間ファクタリングの手数料相場が5〜10%となっています。

売掛先への通知を行わないと、売掛金の未回収リスクが上がります。3社間よりも2社間の方が手数料が高いのは、そのためです。

一方でんさいの手数料相場は、1.5〜5.0%と、ファクタリングよりも低くなっています。

でんさいの手数料がファクタリングと比較して低いのは、電子記録債権を担保にしているため、売掛金が偽造であるリスクがほとんどないからです。

そのため手数料を抑えて資金調達をしたいのであれば、でんさいの方が適しています。

償還請求権の違い

ファクタリングでんさい
償還請求権の違い原則なし原則あり

償還請求権とは、費用の返還を請求できる権利のことです。「しょうかんせいきゅうけん」と読みます。

償還請求権ありの場合:売掛金が取引先から支払われなかった場合、利用者がその金額を弁済しなければならない。

償還請求権なしの場合:万が一売掛金が取引先から支払われなくても、利用者に弁済の義務はない。

ファクタリングでは、償還請求権なしが原則です。売掛金の未回収リスクをファクタリング会社側が負う分、5〜18%の手数料が設けられています。

一方でんさいでは、償還請求権ありが原則です。手数料が1.5〜5%と低い理由の1つは、万が一売掛金を回収できなかった際の弁済責任が、利用者側にあるからです。

審査基準の違い

ファクタリングでんさい
審査基準の違い売掛先の信用力が重要利用者の信用力が重要

ファクタリングでは、償還請求権なしが原則であるとお伝えしました。つまりファクタリング会社が売掛金を回収できるかどうかは、売掛先の支払い能力によって決まります。

例えば売掛先が倒産しても、弁済を利用者に求めることはできません。

そのため審査では、売掛先の信用力が問われます。審査の際に提出を求められる書類にも、以下のように売掛先の信用力を判断するためのものが多いです。

  • 通帳のコピー
  • 売掛先の存在を証明するための請求書
  • 過去の請求書

ファクタリングは、売掛先の信用力が高ければ、赤字企業や創業間もない企業でも利用できます。

一方でんさいは、償還請求権ありが原則であるとお伝えしました。売掛先が支払い不能になっても、利用者に弁済を求められます。

そのため銀行の融資のように、利用者の信用力が重要です。

契約にかかる手間の違い

ファクタリングでんさい
契約にかかる手間の違い都度必要簡単

ファクタリングでは、売掛金を売却するたびにファクタリング会社との契約が必要です。

一方でんさいに加入していれば、初回契約時にでんさいネットに登録する手間がかかるだけで、それ以降は比較的スムーズに契約ができます。

しかしでんさいを利用するには、売掛先がでんさいに対応している必要があります。すべての企業に対してでんさい割引を利用できるわけではありません。

またファクタリングでも、同じファクタリング会社を継続的に利用していれば、信用力が上がって契約がよりスムーズになります。

取引先への通知の違い

ファクタリングでんさい
取引先への通知の違い2社間ファクタリング:なし
3社間ファクタリング:あり
あり

2社間ファクタリングでは以下のように、売掛先(取引先)に知られずに資金調達ができます。

取引先への通知の違い

3社間ファクタリングでは以下のように、売掛先(取引先)への通知を行った上で資金調達をします。

取引先への通知の違い

2社間と3社間で手数料が異なるのは、売掛先(取引先)に通知をした方が、売掛金の未回収リスクが減るからです。

そしてでんさいでは、譲渡した売掛債権はでんさいネットに登録され、取引ごとに逐一通知されます。

ここまでの内容をまとめると以下のとおりです。

  • 2社間ファクタリング:売掛先(取引先)への通知なし
  • 3社間ファクタリング・でんさい:売掛先(取引先)への通知あり

売掛債権の譲渡が取引先に伝わると「この企業、資金繰りが悪いのでは?」と不信感を抱かれる原因になります。

取引先に知られずに資金調達をしたいのであれば、2社間ファクタリング一択です。

現金化までのスピードの違い

ファクタリングでんさい
現金化までのスピードの違い即日〜2日即日

ファクタリングもでんさいも、融資など他の資金調達手段と比べると、短期間で売掛債権を現金化できます。

まずファクタリングでは、即日、早ければ3時間ほどでの現金化が可能です。なお即日現金化できるのは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのうち、前者のみとなります。

2社間ファクタリングでは売掛先への通知を必要としないからです。

ファクタリングで即日資金調達をするために気をつけるべき点は、以下のとおりです。

  • 契約は午前中までに終わらせる
  • 必要書類は予め用意しておく
  • 信頼度の高い売掛債権を提出する
  • 支払いサイトが短い売掛債権を選ぶ
  • 複数回取引がある売掛先の売掛金を利用する

また従来の手形割引では、銀行で審査を行う分、ファクタリングよりも現金化に時間がかかっていました。

しかしでんさいではやり取りがオンラインで完結する分、即日の現金化も可能となっています。

勘定科目の違い

ファクタリングでんさい
勘定科目の違い未収入金電子記録債権

ファクタリングでは、売掛金をファクタリング会社に売却した際「未収入金(営業活動以外の取引で発生した未回収の代金)」の勘定科目で仕訳します。

ファクタリングにおける仕訳の流れは以下のとおりです。

①売掛金が発生したとき

借方貸方
売掛金100万円売上100万円

②ファクタリング会社に売掛金を売却したとき

借方貸方
未収入金100万円売掛金100万円

③ファクタリング会社から手数料を引いた額が入金されたとき

借方貸方
普通預金90万円未収入金100万円
売上債権売却損10万円

続いてでんさい割引では「電子記録債権」の勘定科目を用います。仕訳の流れは以下のとおりです。

①売掛金が発生したとき

借方貸方
売掛金100万円売上100万円

②でんさいが発生したとき

借方貸方
電子記録債権100万円売掛金100万円

③でんさい割引を利用したとき

借方貸方
現金95万円電子記録債権100万円
電子記録債権売却損5万円

ファクタリングとでんさい(電子記録債権)はどちらが良い?

ファクタリングとでんさいのどちらが向いているかは、企業によって異なります。

以下に当てはまる方には、でんさいよりもファクタリングがおすすめです。

  • 売掛先がでんさいに対応していない
  • 赤字や債務調査などで信用力に欠ける
  • 売掛先に知られたくない

以下に当てはまる方には、ファクタリングよりもでんさいがおすすめです。

  • 自社の経営状態が良好
  • 手数料をできるだけ抑えたい
  • 売掛先がでんさいを利用している

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まとめ

ファクタリングとでんさいの違い7つや、どちらが向いているのかなどについて解説しました。

両者の違いは以下のとおりです。

ファクタリングでんさい
手数料の違い5〜18%1.5〜5%
償還請求権の違い原則なし原則あり
審査基準の違い売掛先の信用力が重要利用者の信用力が重要
契約にかかる手間の違い都度必要簡単
取引先への通知の違い2社間ファクタリング:なし
3社間ファクタリング:あり
あり
現金化までのスピードの違い即日〜2日即日
勘定科目の違い未収入金電子記録債権

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この記事を書いた人

ファクタリング業界に3年以上携わり、日々ファクタリング会社の現場責任者や役員と情報交換を行っています。

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